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↑ 1998年オシアナ航空ショーに展示された97th AMW / 58th ASのC-17A
C-17 Globemaster
Ⅲ
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↑ 着陸後反転してランウェイを滑走するC-17A。尾翼アルタスの黄色いラインの下に”58th AS”の文字が入っている。飛行隊名をここに入れるのは珍しいし、機首右手には、飛行隊のインシグニアも入っている事も珍しかった。
↑ 2006年アラスカ州エルメンドルフ空軍基地に着陸する97th AMWのC-17A。
オクラホマ州アルタス空軍基地には、空軍教育訓練軍団の傘下にある第97航空機動航空団があり、KC-135R KC-46A C-17A等3種類の機材について、其々の飛行隊に別れに訓練体制を敷いている。KC-135Rは54th ARS 、KC-46Aは56th ARS、C-17A は58th ASが担当して専門訓練プログラムを提供している。乗員の訓練は座学からシュミレーター教育、そして実際の飛行訓練の三段階で行われ、年間3000人の乗員を教育できるとされる。正に大学並みの規模である。この航空団は、第二次大戦中に生まれた爆撃機部隊が起源で、ベトナム戦争期はグアムにも駐留、第97爆撃航空団としてラインバッカーⅡ作戦にも参加している。冷戦終了後一度解散しているが、1992年にアルタス空軍基地で教育を担当する部隊として復活を遂げている。(2020年2月 記)
↑ 2019年11月ネリス行で久々にC-17のデモフライトを見る事が出来た。アルタスのC-17は、以前アラスカのエルメンドルフで2006年にデモフライトを見て以来の再会である。今回はKC-136Rとのコンビでフライトし、疑似空中給油まで見せてくれた。ダイナミックな短距離離陸や着陸は見ものであり、ネリスエアショーの一つの目玉でもある。こんな大きな機体でも舗装の無い荒れ地に着陸できる強い足を持っていることが、アメリカの航空技術力を見せつける技の一つでもある。
オクラホマ州アルタス空軍基地、このアルタスの部隊は飛行教育を請け負う部隊であるから,この第58輸送機中隊もパイロット教育から貨物のオペレーションをするカーゴマスター、それからエアドロップと呼ばれる後部ドアからの貨物の投下作業などを請け負うスタッフの育成が主たる任務である。飛行隊は、太平洋戦争時代のニューギニア戦線からスタートしており,C-47スカイトレインという当時の花形輸送機を所有しほぼ輸送機部隊として歩んで来た歴史である。戦後間もない時期は東京の立川にも駐留履歴があり、日本とも縁のある飛行隊だ。
Wings